子供の野球肘について知っていてほしいこと
皆さん、野球肘には大人と子供で症状や病態が違うのはご存知ですか?
ここでは、子供の野球肘について詳しく説明していきます。
ちょっとした「炎症」ではなく、「骨・軟骨に異常がある」ことが多い
ジュニア期の野球肘はちょっとした「炎症」などではなく、「骨や軟骨、靭帯の損傷」がある、重大な場合が多いです。
大人になったら野球肘が再発しやすい
また「ジュニア期の野球肘は早期の治療開始が重要」であり、「ジュニア期の野球肘がおとなの肘痛の原因となることがある」のです。
肘痛がある高校球児や大学野球選手の過去(小・中学生)に野球肘になったことがあるのかを調べた結果…
80~90%の選手に過去に野球肘の経験があったみたいです。
=野球肘になったことがある選手ほど、のちのち再発しやすいです。
馬見塚尚孝(2012年) 「野球医学」の教科書
どんな症状なの?
- 肘に痛みがでたがアイシングをしたら治ったので投げ続けていたら、また痛みがでて今度はアイシングをしても治らなくなってしまった。
- 肘の内側・外側・後側が痛い。
- 徐々に肘の曲げ伸ばしができなくなっていった。
- 手に力が入らなくなってきた。
- 肘から手にかけてしびれがでてきた。
- 投げる前は痛くないが、投げ始めると痛くなる。
- 一度は痛みが消えて良くなったが、投げはじめたら痛みがぶり返した。
- ピッチャーを始めたら徐々に違和感がでてきた。
- 病院では異常なしと言われたが、やっぱり痛みがあり不安だ。
このような症状を訴えることが多いですが、
実際にはこの他にも個々の訴える症状は様々あります。
野球肘の原因とは?
野球肘の原因には大きく分けて3つあります。
- 使いすぎ(オーバーユース)
- からだの硬さや使い方の悪さ(コンディショニング不良)
- ケガをしやすい投げ方(不良な投球フォーム)
子供、特に成長期の選手特有の症状が3つあります。
- 成長期特有の体の特性
- 成長スパートの影響
- 経験・知識不足の指導者の存在、試合・練習日が土日に集中するなどの環境因子
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