今回ご紹介させていただくのは、草野球でショートのポジションからの送球で痛め、徐々に日常生活でも肩に痛みが出てきた方の症例です。
患者さん
男性 20代後半 会社員 草野球
通院期間
2018年10月~11月の約1ヶ月
通院回数
4回
通院ペース
最初は週1回
後半は2週に1回
症状
2015年夏頃
草野球をプレーしていて徐々に痛くなってきたが、痛いながらもプレーできていた。
2018年9月
いつも通り痛いながらも続けていたら、ショートのポジションからの送球によりいつもは感じないような痛みを感じ、徐々に日常生活でも肩に痛みを感じるようになっていった。
このような原症状がみられました。
- 肩の横側と後側が痛い。
- 50%でしか投げられない。
- 上にある物を取ろうとする際に肩が痛くなる。
治療内容と経過
全体的の治療計画としては
- 全体を見て原因を見つける
- 腱板機能の向上
- 肩甲胸郭機能の向上
- 負荷をあげて投球動作
この順番で施術を行い、4回の施術で症状が改善しました。
これらの施術の効果を上げるベースになるものが「肩専門療法」と「スペシャルエクササイズ」になります。
患者さんにいつまでに治りたいか尋ねると、すぐに治るものではないと認識しているようで年内中に治したいとのことでした。
1回目施術(10/17)
※2ndER疼痛あり
内臓調整と肩専門療法にて、肩が軽くなる感覚を感じてもらいました。
1回目の時点で肩をあげる動作での痛みが軽減しました。
※ 2ndER可動域とは
写真のような、投げる途中の姿勢。
2nd External Rotation (セカンドポジションでの肩関節の外旋位)
での肩を動かせる範囲の事を言います。
2回目施術(10/27)
施術前→※2ndER疼痛あり
内臓調整と肩専門療法により、肩の動きを良くしていきます。
スペシャルエクササイズにて腱板機能の向上を図ります。
腱板機能が向上したので
施術後→※2ndER疼痛なし
と改善が見られました。
セルフエクササイズを処方して、家でもやってもらいました。
3回目施術(11/10)
3回目は肩甲胸郭機能の向上を目指します。
内臓調整と肩専門療法により、肩の動きを良くしていきます。
スペシャルエクササイズにより肩甲胸郭機能を向上させていきます。
ハードワーカーなので、仕事中の姿勢が悪さが肩甲胸郭機能に影響を及ぼし、それが投球動作にも影響を及ぼしていました。
セルフエクササイズを処方して、家でもやってもらいました。
4回目施術(11/24)
来院前には70~80%での投球が可能になっていました。
今回は負荷をあげての投球動作をして、これからの全力投球に耐えられる肩を作っていきます。
当院には投球練習ができるスペースがないので、狭いスペースでもできる投球練習をやっていきます。
4回目で症状が落ち着いていたのと、今シーズンの野球が終わってしまったのでここで卒業となりました。
計4回の施術で3つのセルフエクササイズを提供しましたので、今後も続けていただければ再発しにくいカラダになります。
お電話ありがとうございます、
いしかわ鍼灸整骨院でございます。