【症例】中学2年生男の子:肩前側が痛くて投げられなかった「野球肩」

野球肩

今回ご紹介させていただくのは、

投げるのが怖かった野球肩を患ってしまった

ボーイズリーグの選手の症例です。

患者さん

男性 中学2年生 硬式野球 投手

来院日

20181

症状

2017年2月

野球の試合で肩を痛め、

スポーツ整形外科で「投球障害肩」と診断を受け、

3か月間のリハビリを頑張り、野球の練習に復帰しました。

 

しかし、
2018年1月

来院の1週間前に再度、

野球の試合で肩を痛め、

スポーツ整形外科で2度目の「投球障害肩と診断を受けました。

今回も病院でリハビリをしていく予定でしたが、

1か月後に大事な試合が控えているため早く治したいということで、

病院のリハビリと併用し

当院での施術を希望し来院しました。

 

初診時に

このような症状がみられました。

  • 肩の前側が痛い
  • 痛くて投げるのが怖い
  • 野手投げだと痛みが少ない
  • ストレッチでの痛みがある
  • アイシングしても治らない

 

治療内容と経過

1回目施術(1/31)

MER痛あり(※1)

全身バランス調整にて

肩の軽さを感じてもらいました。

それから、

肩関節の局所施術をしました。

肩関節・肩甲骨のセルフエクササイズを指導し、練習や家でやってもらいます。

この時は、投球することを禁止していただきました。

併用しているスポーツ整形外科では

投球障害肩に関連する股関節、胸椎の機能向上のためのリハビリをしているので、

当院では体全体と肩関節の機能向上をメインに施術していくことにしました。

 

 

※1 MER痛とは

写真のような姿勢 Maximum External Rotation (最大外旋位)

投げ始めの最も腕が外に捻られる時に痛みがでることを言います。

2回目施術(2/7)

MER痛あり 2ndER可動域(※2)は増加

施術内容は前回と同じ。

肩関節エクササイズを追加で指導しました。

 

翌日に投球再開

70~80%の力での投球を20球なげられた。と報告を受けました。

本人の早く治そうという氣持ちが高く、

セルフエクササイズを毎日続けている成果が出てますね。

 

 

※2   2ndER可動域とは

写真のような、投げる途中の姿勢。
2nd External Rotation (セカンドポジションでの肩関節の外旋位)
での肩を動かせる範囲の事を言います。

3回目施術(2/14)

MER痛軽減

施術内容は肩関節の徒手抵抗運動の種目を増やしました。

週末練習で、

ピッチング練習にて50%の投球で痛みが出ましたが、

野手投げで投げたところ痛みは出ませんでした。

4回目施術(2/28)

MER痛ほぼ無し 施術内容は同じ。

 

週末試合でファーストにて出場、

内野送球は痛みなくできました。

 

ピッチングでの痛みが出るので、

フォームに着目しました。

当院にて、

フォームのセルフチェックエクササイズを指導しました。

3/4 LINEにて連絡

試合にて、痛みなく投球できて

そして勝つこともできた。と報告を受けました。

目標としていた1カ月で復帰を果たしました。

とても、素晴らしい結果にとても嬉しいです。

 

ここで、

投球障害肩の症状は見られないこと、

そして、

再発防止に、毎回施術時にセルフエクササイズを処方したので、

これからは自分でもコンディショニングができるようになり、

卒業となりました。

考察

この患者さんは、1か月後に治したいという

明確な目標があったため

モチベーションが高く、

こちらが処方したセルフエクササイズに

真剣に取り組んでいただけたため

目標期間内に治ることができました。

上記の患者様から喜びの声を頂いています。

投げるのが怖かった「野球肩」の痛みがなくなった

アンケート用紙

Q. 施術を受ける前はどんな症状でお困りでしたか?

野球で投手としてプレーしていたが、ピッチングの時間がつらくて、投げるのが恐かった。

Q. 今まで、そのような症状に対して何か対処はされましたか?

ストレッチなどをしていたが、何度もけがを繰り返していた。

Q. 施術を受けてみて良かったと思った所はどんな所ですか?

2週間休んだ期間に、施術中に教わったトレーニング、ストレッチで肩の痛みがなくなった。

Q. 当院の施術をどんな方にお勧めしますか?

同じチームの同級生や後輩

東京都世田谷区中町 男性 中学硬式野球 S,Kさん     「野球肩」

※お客様の感想であり、効果効能を保証するものではありません。

いしかわ鍼灸整骨院